スコットランドはカルヴァン主義の影響のもと、長老制の教会を長く営んできました。詩篇歌はこの伝統のもとで歌い継がれてきたものですが、古くは英語圏のプロテスタントの全教派(一般の教区教会、長老派、会衆派、バプティスト派、など)が、詩篇歌を礼拝で唯一使用できる讃美歌としていました。
英訳詩篇歌には、幾つかのルールがあります。
- パラフレーズや創作詩を加えず、歌詞を聖書本文の1節1節に照合させる。
- 歌詞はたった4行の短い韻律詩(Metre)により編まれる。
- 歌詞と旋律(Tune、チューン)は独立しており、自由に入れ替えることができる。
このルールにそって翻訳された詩篇歌は、共通の旋律(Common Tune)で歌えるため、たとえ1つのチューンしか知らなくても、150編すべてを歌い通すことができます。このシンプルなアイディアが、広く日本に知られることを願っています。
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